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性病専門外来

受診すべき症状と兆候

性感染症は初期症状が軽いため、感染に気づかないまま進行してしまうことがよくあります。症状が軽いからといって放置してしまうと、より深刻な合併症を引き起こすことがあり、最悪の場合、不妊や慢性的な疾患の原因となることもあります。したがって、少しでも異常を感じた場合には、速やかに専門外来を受診することが重要です。性感染症の症状は男女で異なる場合が多いため、それぞれの代表的な症状について詳しく説明します。

性病専門外来とは?

性病専門外来とは?性病専門外来とは、性感染症(STI)の診断と治療を専門に扱う医療機関です。通常の病院の泌尿器科や婦人科、皮膚科でも性病の診察を行っていますが、当院の性病専門外来では、泌尿器科専門医の医師の診察を前提に、性感染症に特化した医療を提供しています。特に性病は、自覚症状が乏しい場合が多く、適切な診断がされないまま放置されることが少なくありません。そのため、専門的な知識を持つ医師による診察が必要不可欠です。

性病専門外来では、患者のプライバシーを守ることを最優先に考え、匿名での検査や診察が可能なクリニックも多く存在します。当院でも、しっかりとプライバシーを保護した診療を行っております。感染症の早期発見と適切な治療は、症状の悪化を防ぐだけでなく、パートナーへの感染拡大を防ぐためにも重要です。検査治療を受けることで、症状の緩和だけでなく、合併症の予防や健康な性生活の維持が可能になります。

また、性病は男女ともに発症する可能性があり、異性間・同性間を問わず感染リスクがあります。特に近年では、HIVや梅毒の感染者が増加傾向にあるため、定期的な検査を受けることが推奨されています。性病専門外来では、こうした性感染症に対する啓発活動も行っており、正しい知識を持つことが予防につながると考えられています。

性感染症は、正しい知識と迅速な対応が重要です。少しでも気になる症状がある場合は、ためらわずに性病専門外来を受診することをおすすめします。高知市や高知市周辺にお住いの皆様は、ぜひ当院の性病専門外来をご検討ください。

①男性に見られる主な症状

男性が性感染症に感染すると、最も多く見られるのが【尿道に関する異常】です。クラミジアや淋病に感染した場合、排尿時に強い痛みを感じることがあり、これは細菌が尿道に感染し炎症を起こしているためです。特に淋病では排尿時の痛みが顕著で、「焼けるような痛み」と表現されることもあります。これらの症状を放置すると、炎症が精巣や前立腺に広がり、不妊の原因になることがあります。

【尿道からの分泌物】も、性病を疑う大きなサインです。通常、尿道から分泌物が出ることはほとんどありませんが、感染すると白色や黄色、場合によっては緑色の膿のような分泌物が出ることがあります。特に淋病では膿のような分泌物が特徴的で、放置すると症状が悪化することがあるため、早期の受診が推奨されます。

また、【性器の周囲に発疹や水ぶくれ、しこり】ができる場合も性感染症の可能性があります。性器ヘルペスの場合、小さな水ぶくれが現れ、それが破れて痛みを伴う潰瘍になることがあります。梅毒では、初期段階で性器や口の中にしこり(硬性下疳)ができることがあり、これは痛みを伴わないことが多いため、気づかないうちに進行してしまうケースもあります。さらに進行すると、全身に発疹が現れることがあります。

性感染症の中には、【陰部のかゆみや腫れ】を伴うものもあります。例えば、トリコモナス症に感染すると、陰部に強いかゆみが生じることがあり、これが長期間続く場合には医師の診察を受けるべきです。

さらに、性感染症は全身に影響を及ぼすことがあります。HIV感染症の初期症状は風邪やインフルエンザのような症状と似ているため、自分が感染していることに気づかないことが多いです。発熱やリンパ節の腫れ、倦怠感が数週間続く場合には、HIV感染の可能性を考慮し、検査を受けることが推奨されます。

②女性に見られる主な症状

女性の場合、性感染症の症状は男性よりも分かりにくいことが多く、気づかないうちに病気が進行してしまうケースが少なくありません。特にクラミジア感染症は、女性では無症状であることが多く、感染に気づかないまま放置してしまうことがあります。しかし、クラミジアが子宮や卵管に広がると、不妊症や子宮外妊娠の原因となることがあるため、定期的な検査が重要です。

【おりものの異常】は、女性が性感染症にかかっている可能性を示す代表的なサインです。通常、おりものは透明または白色ですが、性感染症に感染すると色やにおいに変化が現れることがあります。トリコモナス症に感染すると、おりものが黄緑色で泡状になり、強い悪臭を伴うことがあります。また、クラミジアや淋病に感染した場合には、おりものの量が増えたり、黄色っぽくなることがあります。これらの症状が見られた場合には、早めに医師の診察を受けるべきです。

【性交時の痛みや出血】も、性感染症の可能性を示唆する重要な症状です。クラミジアや淋病が進行すると、子宮頸管や子宮内膜に炎症を引き起こし、性交時に痛みを感じたり、出血することがあります。これは炎症が進行し、組織が脆くなっているために起こる現象であり、放置するとさらに深刻な合併症を引き起こすことがあります。

【下腹部の痛みや腰痛】が続く場合も、性感染症が原因である可能性があります。特にクラミジアや淋病が骨盤内に炎症を引き起こすと、慢性的な下腹部の痛みや腰痛を引き起こすことがあります。これは骨盤内炎症性疾患(PID)と呼ばれ、不妊のリスクを高めるだけでなく、重症化すると腹腔内に癒着が起こり、強い痛みを伴うことがあります。

また、【性器の周囲に水ぶくれやしこり】ができる場合も性感染症の可能性があります。性器ヘルペスの場合、小さな水ぶくれが集まって現れ、それが破れて痛みを伴う潰瘍になることがあります。尖圭コンジローマでは、性器や肛門の周りにイボのような腫瘍ができ、増殖することがあります。

性感染症の中には、女性の生殖器だけでなく、全身に影響を及ぼすものもあります。梅毒に感染すると、初期段階ではしこりができるだけですが、進行すると全身に発疹が現れることがあります。HIV感染症の場合も、初期には風邪のような症状しか見られないため、感染に気づかずに進行してしまうことがあります。

女性の性感染症は、無症状のまま進行することが多いため、定期的な検査が非常に重要です。特に不特定多数の相手と性交渉を持つ機会がある人や、避妊具を使用しない性交をしたことがある人は、性感染症のリスクが高いため、症状がなくても定期的な検査を受けることが推奨されます。性感染症は、適切な治療を受ければ完治するものが多いですが、放置すると重大な健康被害を引き起こす可能性があるため、少しでも異常を感じた場合は、自己判断せずに専門医の診察を受けることが大切です。

性病専門外来で診察可能な
主な病気

性病専門外来では、さまざまな性感染症の診察・検査・治療を行っています。性感染症には細菌やウイルス、寄生虫などが原因となるものがあり、それぞれ症状や治療法が異なります。代表的なものとして、クラミジア、淋病、梅毒、HIV(エイズウイルス)、尖圭コンジローマ、トリコモナス症、性器ヘルペスなどが挙げられます。

①クラミジア感染症

日本で最も多い性病の一つであり、特に若い世代に多く見られます。症状がほとんど現れないことが多く、感染に気づかずに放置されるケースが多いのが特徴です。しかし、治療せずにいると女性では子宮頸管炎や骨盤内炎症を引き起こし、不妊症の原因となることがあります。男性では尿道炎や精巣上体炎を引き起こし、同様に不妊の原因となることがあるため、早期の治療が必要です。

②淋病

こちらも非常に感染力が強い性感染症であり、クラミジアと同様に男性の尿道炎や女性の子宮頸管炎を引き起こします。排尿時の激しい痛みや膿のような分泌物が見られることが多く、進行すると精巣や子宮に炎症が広がることがあります。抗生物質による治療が可能ですが、近年では薬剤耐性菌が増えており、治療が難しくなっているため、早期の診断と適切な治療が必要です。

③梅毒

近年急増している性感染症の一つで、特に日本では2010年代後半から感染者が急増しています。初期段階では性器や口の中にしこりや潰瘍ができるだけですが、放置すると全身に発疹が広がり、最終的には神経系や心血管系に深刻なダメージを与えることがあります。梅毒は血液検査で簡単に診断でき、適切な抗生物質による治療で完治するため、早めの受診が重要です。

④HIV
(ヒト免疫不全ウイルス)

感染すると免疫力が徐々に低下し、最終的にエイズ(後天性免疫不全症候群)を発症する可能性があります。感染初期には風邪のような症状しか現れないため、感染に気づかないことが多いですが、時間が経つと免疫機能が大幅に低下し、さまざまな感染症やがんにかかりやすくなります。HIVは現在の医療技術で完治はできませんが、適切な抗ウイルス治療を受けることで、発症を防ぎながら通常の生活を送ることが可能です。感染の有無を早期に知ることが重要であり、定期的な検査を受けることが推奨されています。

⑤尖圭コンジローマ

ヒトパピローマウイルス(HPV)によって引き起こされる性感染症で、性器や肛門周辺にイボのような腫瘍ができるのが特徴です。これらのイボは大きくなったり数が増えたりすることがあり、外科的に切除する治療が必要になることもあります。HPVには100種類以上の型があり、その中には子宮頸がんの原因となるものも含まれているため、ワクチン接種による予防が推奨されています。

⑥トリコモナス症

トリコモナス原虫という寄生虫が原因となる性感染症で、特に女性では泡状のおりものや強いかゆみ、悪臭が特徴的な症状として現れます。男性の場合は無症状のことが多いため、知らないうちに感染を広げてしまうことがあります。治療には抗原虫薬が用いられ、適切な治療を受ければ完治が可能です。

⑦性器ヘルペス

単純ヘルペスウイルス(HSV)が原因となる性感染症で、性器や肛門周辺に水ぶくれや痛みを伴う潰瘍ができるのが特徴です。初感染時には発熱や倦怠感を伴うこともありますが、ウイルスは神経細胞内に潜伏し、ストレスや免疫力の低下などをきっかけに再発することがあります。抗ウイルス薬を使用することで症状を抑えることは可能ですが、完全にウイルスを排除する治療法はまだ確立されていません。

⑧マイコプラズマ感染症

マイコプラズマは、細菌とウイルスの中間的な性質を持つ微生物で、近年、性感染症の原因として注目されています。これらの細菌は尿道炎や膣炎、子宮頸管炎を引き起こすことがあり、クラミジアや淋病と似た症状を示すことがあります。男性では排尿時の違和感や尿道からの軽い分泌物、女性ではおりものの異常や下腹部痛が見られることがあります。特にマイコプラズマ・ジェニタリウムは抗生物質が効きにくい耐性菌が多いため、治療が難しい場合があります。PCR検査で診断し、適切な抗生物質による治療が必要です。

このように、性病専門外来ではさまざまな性感染症の診察を行っており、それぞれの病気に応じた適切な治療を提供しています。どの病気も、早期に診断し適切な治療を受けることで、症状の悪化や合併症のリスクを最小限に抑えることができます。

性感染症は放置すると重篤な健康被害を引き起こす可能性があるため、少しでも気になる症状がある場合や、感染のリスクがある行為をした場合は、ためらわずに専門外来を受診することが重要です。性感染症は決して珍しいものではなく、多くの人が経験する可能性のある病気です。専門医による適切な診察と治療を受けることで、健康を維持し、安心して生活を送ることができます。

性病治療は自費?保険?

性感染症の診察や治療を受ける際、多くの人が気になるのが「保険適用の有無」です。性病の検査や治療には一定の費用がかかるため、事前に保険が適用されるのか、それとも自費負担となるのかを理解しておくことが重要です。基本的に、性感染症の検査や治療は公的医療保険の対象となるものが多いですが、一部の検査や治療は保険適用外となることがあります。ここでは、性病治療に関する保険の適用範囲について、詳細に解説します。

①保険適用されるケース

性感染症の診察や治療において、病院やクリニックで「病気の診断や治療を目的として受診する場合」は、基本的に健康保険が適用されます。例えば、クラミジアや淋病、梅毒、HIV、トリコモナス症、性器ヘルペス、尖圭コンジローマなどが疑われ、医師の診察を受けた結果、検査や治療が必要と判断された場合は、保険診療の対象となります。

具体的に保険適用される主な検査や治療は、以下のようなものです。

  • 医師の診察料(初診・再診料)
  • 尿検査、血液検査、培養検査、PCR検査などの基本的な検査
  • 抗生物質や抗ウイルス薬の処方(クラミジア、淋病、梅毒、ヘルペスなど)
  • 点滴や注射による治療(梅毒のペニシリン注射、HIVの抗ウイルス療法など)
  • イボの除去(尖圭コンジローマの外科的処置)

特に、HIV検査や梅毒検査は、保健所や一部の医療機関で無料で受けられることもありますが、治療までは保健所では実施しておりません。

また、性病の治療薬も基本的には保険適用されるため、保険証を提示すれば、自己負担額は3割程度で済みます。例えば、クラミジアの治療に用いられるアジスロマイシン(ジスロマック)や、淋病の治療に使用されるセフトリアキソンなどの抗生物質は、保険適用で処方されることがほとんどです。

②自費診療となるケース

一方で、保険が適用されず、自費診療となるケースもあります。特に「保険の履歴を残さず検査を希望する場合」や「自由診療を受けたい場合」や「症状が無い場合」は、保険適用外となり、全額自己負担となるため注意が必要です。

自費診療となる代表的なケースとしては、以下のようなものが挙げられます。

  • ブライダルチェック(結婚前の包括的な性病検査)
  • 性感染症のスクリーニング検査(特に複数の項目を一度に検査するセットプラン)

例えば、匿名でHIV検査を受けたい場合、保健所などの公的機関で無料検査を受けることも可能です。また、性病の検査セット(クラミジア・淋病・HIV・梅毒などを一度に検査できるパッケージ)を利用する場合も、保険診療ではなく自費診療となることが多いです。

さらに、HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)は一部の自治体で助成制度がありますが、成人の場合は基本的に自費負担となります。また、B型肝炎ワクチンも性感染症予防の目的で接種する場合は、保険適用外となることが多いです。

当院の性病専門外来の特徴

①泌尿器科専門医が検査から治療まですべて対応

泌尿器科専門医が検査から治療まですべて対応当院は、泌尿器科領域を扱うスペシャリストな医師が在籍している泌尿器科専門特化クリニックです。内科専門医や小児科専門医が片手間で泌尿器も診察しているのではなく、泌尿器に特化して診療してきた医師が対応致します。性感染症の検査数も高知市内においては随一を誇ります。

(年間検査数を算出)

※疾患によっては高次医療機関へのご紹介となります

②24時間WEB予約受付中

24時間WEB予約受付中当院の泌尿器科専門外来診療は、24時間WEB予約を受け付けております。HPのバナーから非常に簡単にいつでも予約が完了できます。「長い時間院内で待ちたくない」「時間の合間を縫って診察を受けたい」という方は、ぜひ当院のWEB予約システムから時間帯を指定してご予約ください。
※ご予約いただいていない方はお待ちいただくお時間が長くなってしまう可能性がございます。

③わかりやすい料金設定

わかりやすい料金設定当院の性病検査は、分かりやすい料金設定をしております。初めて受けていただく方にも、定期的に受けていただく方にも、あとから料金がどんどん変わってしまうようなことにならないよう、プランを簡単に分けています。費用にご不安がある場合は、遠慮なくご相談いただければ、ご希望に沿ったプランを提案いたします。

④徹底した
プライバシー対策

徹底したプライバシー対策外陰部を診察する際はカーテンで仕切り、プライバシーに十分配慮して診察を行います。
またWEB問診を導入しているため、受付で症状を口に出したり、待合室で紙の問診を記入するなどをする必要がありません。

性病検査の費用

当院では保険診療での対応と自費診療での対応の両方を行っております。基本的には症状がある場合は、保険適用となりますが、医師の判断により一部または全て自費診療となる可能性がございます。症状が出ている場合も、無症状だが検査をしておきたい場合でも、まずはご予約の上お越しください。

ブライダルチェック検査を
ご希望の方はこちらへ

お支払い方法について

当院では、現金・クレジットカードのどちらかでお支払いいただくことが可能です。

性病専門外来をご希望の方へ

性病検査を受けようかお悩みの方は、まずはお気軽に当院へお越しください。性病はなんとなく隠してしまいたくなってしまうものですが、分かっているのに放置してしまった場合、パートナーへ感染させてしまうだけではなく、その方やご自身の不妊にすらつながってしまう可能性すらあります。自分のためだけではなく、周囲の方のためにも、対策は必要です。

ご予約は24時間WEBで受け付けております。下記のボタンからご予約いただいてご来院いただきますと待ち時間も短くなり、快適にご受診いただけます。

文責
高知県 高知泌尿器科かさはらクリニック
院長 笠原高太郎

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(24時間対応可能)