血尿

尿に血が混じる、いわゆる血尿は、尿を作る腎臓や尿の通り道の重要な病気のサインです。血尿は、目で見て判断できる肉眼的血尿と、尿検査で血が混じっている状態の顕微鏡的血尿に分けられます。
顕微鏡的血尿を起こす主な病気は、腎臓で血液から尿をろ過する糸球体という器官に何らかの原因があることがあります。この場合、尿にタンパク質が混じっているかどうかが重要なサインになります。また、悪性腫瘍は生命を脅かす危険があるため、早期発見が必要です。とくに膀胱(ぼうこう)がんは顕微鏡的血尿で診断される悪性腫瘍の中で最も多いがんです。尿路結石症では、ほとんどの症例で顕微鏡的血尿を伴っています。膀胱炎でも、膿尿(のうにょう)と血尿を伴う場合があります。
血尿が見つかった場合には、症状がないからと放っておかず、早めに泌尿器科専門の医師で受診することをお勧めします。

頻尿

尿の回数が多いという症状を頻尿といいます。正常な排尿回数は、成人で1日に約7回程度といわれています。しかしこれは個人差も大きく、自身で排尿回数が多いと感じる場合には頻尿といえます。頻尿の原因は多岐にわたりますが、主に、過活動膀胱(ぼうこう)残尿、尿路感染症、腫瘍、心因性などがあります。過活動膀胱は、膀胱に尿が十分にたまっていないのに、膀胱が自分の意思とは関係なく勝手に収縮するという病気で、日本で800万人以上の男女がかかる頻度の多い病気です。膀胱や尿道に問題がなくても、糖尿病などの内分泌疾患、水分の多量摂取による尿量増加が頻尿の原因となります。尿の回数が多いといっても原因は多様で、原因に応じた治療や対処をする必要があります。排尿に関係した自覚症状など、日常生活で気になることがある方は、一度泌尿器科専門の医療機関で診察を受けることをお勧めします。

sDPP_0016本日10月3日、高知市鵜来巣のあさくらメディカルビル「うぐるすの森」3Fに泌尿器・皮ふ科を開院させていただくことになりました。地域に根差した医療、患者さまのことを第一に考える医療を皆さまにご提供させていただけるように、私をはじめ、かさはらクリニック一同で精進してまりますので、何卒、よろしくお願いいたします。

また、末筆ではございますが、開院に際しまして、多くの皆さまにご協力いただきましたことを心より感謝申し上げます。

院長 笠原 高太郎

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10月3日(月)の開院前に、地域のみなさまや、今までご縁のあったみなさまをご案内して内覧会を開催いたします。
どんなクリニックなのか…施設・スタッフ・そして院長笠原が「わかる」内覧会です。
最近は、開院に先立って内覧会を開く病院が増えたようです。
やはり、地域に開かれたクリニックを目指す、ということは、
「具合が悪くなってから来てください」ではなく、
「このような環境とスタッフで医療サービスを行っていますので、何かあったらお気軽にお越しください。」という間口の広さが必要なのではないかと思います。
まず、不安を和らげることが大切です。
内覧会の様子もまたこちらでご報告したいと思います。
みなさまにお会いできるのが楽しみです。

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かさはらクリニック開院と同じ2016年10月より、高知新聞掲載の健康アドバイス記事特集「おはなしメディトーク」に執筆することとなりました。
皆さまが日頃心配されている泌尿器科関連のちょっとした症状、病後・術後の自宅療養のアドバイスなどを記していきたいと思っています。このホームページにも掲載していきますので、よろしくお願い申し上げます。