残尿

残尿感とは、おしっこをした後も尿が残っている感じがある症状で、炎症に伴って出てくる場合と、炎症がはっきりしないのに出てくる場合とがあります。

 

前者によく見られるのは女性の膀胱(ぼうこう)炎で、排尿時の痛み、尿が近い(頻尿)などの症状と共に残尿感が出るのですが、適切な抗菌薬による治療で数日の内に症状がなくなります。

 

炎症が明らかではないにもかかわらず、残尿感が症状として出る代表的な病気に、男性では慢性前立腺炎、前立腺肥大症があります。慢性前立腺炎は30~50代の人に見られる病気で、残尿感に、尿が近い、下腹部あるいは会陰部の不快感を伴います。一般には、抗菌薬、抗炎症薬などで治療しますが、症状がすっきり取れるまでには時間がかかります。また前立腺肥大症は薬物療法が有効なことが多く、アルファ受容体遮断薬と5アルファ還元酵素阻害薬が代表的薬剤です。一方、女性でも炎症がないにもかかわらず、残尿感が出る場合、間質性膀胱炎、神経因性膀胱といった病気が発見されることもあります。