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採血のみで行われるPSA検査。PSA検査で前立腺がんを早期発見できるので、最近ではテレビでもよく話題になっています。

PSAとは、Prostate Specific Antigen(前立腺特異抗原)の略語です。これは前立腺の上皮細胞から精液に分泌されるタンパクで、射精直後のゲル状の精液をさらさらする働きがあるといわれています。その一部は血液中にも存在し、前立腺のがんや炎症などで血液中のPSA値が高くなることがわかっています。

一般的にPSAが高いと言われる基準値は4ng/mLとされています。PSAは前立腺癌ではほとんどの場合上昇しますが、前立腺肥大症、前立腺炎、尿道にカテーテルなどが入った状態、尿閉(尿が全くでない)、などの場合にも上昇することがあります。またホルモン製剤など薬物の影響でPSA値が変化することもあります。PSAが高いと言われた場合、一般的にはPSAを再検し、超音波検査で前立腺の大きさや形態を観察します。さらに検尿や直腸診で前立腺に硬い部分や炎症がないかどうかをみます。これらを総合的に考慮して、癌が疑われるようであれば、前立腺MRI検査や確定診断に必須である前立腺針生検(前立腺組織の一部を採取する検査)を行います。PSA値が高いといわれた方は、一度泌尿器科の専門施設を受診されることをお勧めいたします。

正常な尿の色は淡黄色から淡黄褐色です。これは、血液が分解された時にでるウロビリンといわれる代謝物の色です。水分摂取量が多いと、水分量調節のためにたくさんの水が尿として排出されるため、ウロビリンの量も薄まり透明に近くなります。水分摂取量が少なければ尿量が減って濃い色になります。睡眠中は尿量を減らすしくみが働き尿を濃縮しているため、起床時の尿の色が濃いのは正常です。日中も朝と同じ濃い尿が出たときは脱水かもしれません。
ビタミン剤を飲んだときは、鮮やかな濃い黄色の尿が出ることがありますが、これはビタミン剤の色です。尿の色が赤色~ピンクの場合、尿に血液が混じった血尿が考えられます。血尿の原因として、尿路の悪性腫瘍(がん)や尿路結石、尿路感染症などが考えられます。尿の色が白色の場合、尿に白血球が混ざった膿尿が考えられます。尿路感染症(膀胱炎、腎盂腎炎など)の際に認められます。濃い茶色の場合、尿の中にビリルビンという物質が混じり濃い茶色になっている可能性があり、肝臓に異常があり黄疸をおこしている場合があります。

尿の色調で気になることがあれば早めに泌尿器科を受診されることをおすすめします。

おしっこしようと思っても出なくなる状態を尿閉(にょうへい)といいます。尿閉は、男性にも女性にも起こりますが、男性に多く、その原因のほとんどは前立腺肥大症です。前立腺は尿をためる膀胱(ぼうこう)の下に位置する臓器で、この前立腺が腫れてくるのが前立腺肥大症です。前立腺肥大症が進むと、尿の通り道である尿道が圧迫されて狭くなり、尿が出にくくなったり排尿の間隔が短くなったりします。 このような症状をそのままにしておくと、お酒をたくさん飲んだ際に、前立腺が充血して腫れ、膀胱の出口が閉まってしまい尿閉を起こします。また飲酒だけでなく、長時間の座位、咳止め薬、感冒薬、精神安定剤、不整脈のくすりなどが誘因になることがあります。尿閉は大変つらい症状です。それを予防するためにも、尿の出る勢いが弱い、おしっこに時間がかかる、夜中に何度もトイレに起きる、という症状のある方は泌尿器科の医師にご相談ください。

…過活動膀胱かもしれません。

過活動膀胱とは、膀胱が過敏になって、尿が十分に貯まっていないうちに尿意切迫感(急に起こる強い尿意)がみられる状態をいいます。このような症状があると、いつ尿意が襲ってくるかわからないので、外出できなくなり、家に閉じこもりがちになる人もいます。
40歳以上でこのような症状を感じている人は男女合わせて約810万人いるといわれますが、実際に医療機関を受診して治療を受けている人は、わずか20%にすぎないと推測されています。
過活動膀胱の原因は、脳や脊髄といった中枢神経の障害、男性の前立腺肥大による尿道閉塞や女性の骨盤底筋障害などがありますが、原因不明のものがもっとも多いとされています。
1日の排尿回数が8回以上あり、かつ尿意切迫感が週に1回以上ある場合、医療機関の受診をおすすめします。診断は、まず簡単な質問用紙を使って症状を把握します。
その後尿検査や超音波検査などによって、尿路感染症や尿路結石、前立腺肥大症、がんなどの存在が除外されれば、過活動膀胱と診断して治療を始めます。治療は内服薬で過敏になった膀胱を和らげる薬物療法や、骨盤底筋を鍛える体操を行うなどの行動療法がありますが、薬物療法を行うことが一般的です。男性の場合は、前立腺肥大症が原因で過活動膀胱の症状がみられる場合があり、その場合は前立腺肥大症の治療を行います。