更年期障害は女性だけのものと考えられがちですが、男性にも更年期障害があります。
男性更年期障害の原因は男性ホルモン(テストステロン)量の低下により引き起こされます。
40代後半から60代の方に多く見られ、若い方だと30代後半、高齢だと70代で発症される方もいます。頻度の高い症状として、性欲低下、勃起不全といった性機能障害だけでなく、火照り、頭痛が続く、疲れが取れない、気力がないなど多くの不定愁訴を訴える場合も少なくありません。
検査は血中テストステロンの測定が基本です。
治療方法は、血中テストステロン値が低下している場合、男性ホルモンの補充療法が基本になり、一般的に3~4週間ごとに筋肉注射を行います。治療開始後3ヶ月を目安に効果判定を行い、継続するかどうかを判断します。
ただ、男性ホルモン補充療法は、前立腺がんが疑われる方、または治療中の方には行うことができないので注意が必要です。
そのほかに、漢方薬、勃起不全の治療薬を併用することもあります。